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はじめに
「永遠の生命」と言う言葉に何を感じますか?
今の人生しかない、と思って精一杯生きることもすばらしいと思います。今を生きるという意味では。
過去生を信じなければいけないとも、もちろん思いません。UFOを信じるとか、幽霊を信じるとかと同じことです。
過去生を信じているのは、私が体験した出来事が余りに現実に重なることがあったからです。
過去生回帰とか前世療法などは、催眠療法とも言って潜在意識に直接アクセスしていく療法です。テレビでパフォーマンス的にやっている催眠術に疑わしき思いがある方もいるかもしれませんが、実際は本人の同意意志が無ければ催眠状態にはなり得ませんし、セラピストが勝手に意志を操作する事も出来ません。
だからこそ、セラピストとクライアントとの間にはラポール(信頼関係)が必須です。
その信頼関係を通して、深く深層心理を探っていくことが出来るのです。
初めての催眠
初めて受けた催眠療法では、私は比較的深く入れるほうだったので、かなり詳しい過去生を体験しました。特に初めての時は体験も人ぞれぞれで、初めから必ずビジョンが見えるとは限らないそうです。
今思っても???という部分はあるにしても、わりとリアルで興味深い内容だったので良く覚えています。
座ったままの姿勢で目を閉じ、誘導されていきました。すると、自分でも意識的ではないのに体がゆっくりと右回りに揺れ始めました。(確認しなかったので本当に動いていたのか感じただけなのかは定かではありません。)だんだんと意識が上のほうへ光の中へ導かれました。
別に眠くなりはしません。むしろ集中して意識がはっきりしており、誘導者の声はクリアーに響いてきています。そして、高い所からその時必要な時代へと降りていくイメージでした。下を見下ろすと大きな島が見えました。周りは海に囲まれ、ほとんどが木に覆われた島です。少しずつ降りていくと、その島は実は森に見せかけた大きな城砦になっていました。
まず足元が見えました。裸足に草履を履いている男性が私でした。服装は白い布をまといギリシャ神話によく出てくるようなブロンズの髪をしていました。
誘導されながら必要な場所に行くと、どうやら私はその島の王の側に遣える人物のようです。そこで、少し離れたところから自分を観察していきました。どうも彼は王に一生懸命何かを説得しようとしています。このままではこの国が大変な事になる、という気持ちが伝わってきました。しかし王は今の繁栄した国を変えようとは思わないようです。
だんだんと、この国のエネルギーの使い方が私利私欲に傾いている為に、大変な惨事が起きることを予測して王に進言している場面である事が分かりました。王は笑って全く取り合っていません。私であるその男性は、何も出来ないのかという無力感とともに、かなりの絶望感を感じました。
次の場面では彼の家族を見ました。その時代彼には女性のパートナーがいました。とても愛らしく感じました。村には長老やら仲間がたくさんいました。失望感から喜びに変わりましたが、その後のビジョンに繋がりませんでした。
ただ、その後国は島ごと水没したこと、当時の私のパートナーはいつも村の人々の世話をしていたことが記憶として残っていました。
初めての催眠考察
催眠から覚めた後、この過去生から何が分かるのか考えてみました。
このセッションは24歳の頃受けました。当時恋人もいなかったのですが、この時代に会った人物の中に今世はまだ会った人はいないと感じました。とても愛らしいと感じたパートナーは将来の夫のなる人なのかな?と勝手に想像していました。この人物には後々、実際に出会うことになりましたが、実際かわいらしい女性でした(男性ではありませんでした)。過去生で縁の会った人とは、また会うことが多いのですが、今自分の周りにいる人々とは何度も同じ時代一緒に過ごしている事が多いのだそうです。そこでクリアー出来なかった問題を解決する為に出会うことも、協力し会う為に出会う事もあるのです。
やはり出会い方も電撃的でしたが、とても深い繋がりをお互いに感じました。
そして彼女も私と同様、天使との繋がりを肌で感じた体験を持っていました。
男性が感じた、「自分には何も出来ないという無力感」は私が小さい頃から抱えていた感情の一つでした。どんなに実力があると認められたとしても、いつも何処かで無力感を感じていた部分と重なりました。自分は何の為に生まれてきたのだろう…と常に考えていた上に、人の為に何かをしたいけれども、私には何も出来ないのではないか、と。理由の分からない感情の一つでもありました。
そして、その理由を知ったので、無力感を手放したいと思いました。